<%@LANGUAGE="JAVASCRIPT" CODEPAGE="932"%> 生みの親アン・ウッドが語る「テレタビーズ」

かわいい4人組の屈託のな描写の中に、子供の感性をのばすエッセンスをちりばめた「テレタビーズ」。世界中の子どもたちに愛される番組の秘密や、ご自身の子育て体験を生みの親アン・ウッドに聞きました。

笑いの生むリラックスが好奇心を育てるのです。

イギリスで「テレタビーズ」が製作された背景を教えて下さい。

ウッド
「テレタビーズ」が対象としているのは、1歳半から2歳の子どもたちです。番組製作当時は、この年齢層をターゲットとした番組はありませんでした。しかし、調査をしましたところ、この年代の子どもも、きょうだいといっしょににテレビを見ていることがわかったのです。

この、歩きだしてからカタコトを話せるようになるまでの間を私たちは「マジック・タイム」と呼んでいます。とても短いけれども、子どもの感性をのばすには上では非常に大事な時期なのです。

 

屋外での撮影にこだわった理由は?

ウッド
この時期の子どもたちはほとんどの時間を家やその近くで過ごしています。番組で、テレタビーズが走り回り、ダンスで喜びを表現している様子を見ながら、空間の広がりを楽しませてあげることが狙いです。スタジオの撮影では、この広がりを伝えることができません。

また、子どもにとって、自分が安全な環境にいるかどうかは非常に重要な問題です。ですからテレタビーランドも、安全で、幸せな場所として設定してあります。子どもたちは、ここで遊んだり、たまには失敗したりするテレタビーズに自分の姿を重ね合わせて笑います。笑うことで子どもはリラックスして、ある自信を得ます。その自信、好奇心を、学ぶ意欲を引き出すのです。子どもを微笑ませること、それがこの番組の重要なテーマなのです。

また、番組では同じ行為やシーンを、繰り返し見せるようにしています。一度見たことが繰り返されることによって、次に何が起こるかを予想して楽しんでもらうためです。それが自分でものを考えるための練習にもなっているのです。

 

地中から伸びてくるスピーカー”ボイストランペット”の役割は?

ウッド
大人たちは忘れてしまっていますが、子どもたちは何か音が聞こえてくると、立ち止まって耳を傾けます。同じように、画面にボイストランペットガ出てくると、ああ、ここから何かが聞こえてくるんだな、子どもは耳を澄ませます。聞くことに集中するのです。このように番組を通してのリズムは繰り返し聞いてもらうことに重点をおいています。さらに、小さい子どもは物事の理解に時間がかかるので、番組はゆっくりしたペースで展開するように注意しています。

大人もそうですが、子どもは自分が愛情に包まれているかどうかをいつも確認しています。テレタビーズは「なかよし、なかよし」と言いながら。”ビッグ・ハッグ”、つまり大げさに抱き合いますが、彼らが愛し合っているということも、この番組の大事なメッセージなのです。

私たちは番組ができあがると、必ず子どもたちに見せてその様子をモニターに通して観察し、最後まで見てくれる子どもがいなくなってしまうようなものは放映していません。たとえそれを大人がいい番組だと感じても、そんなことは子どもにとって何の意味もないのです。

 

満点ではなく合格点の母親でした。

世界中の視聴者からさまざまな反響が届いていると思いますが?

ウッド
じつは、大人には理解できないというのがいちばん多い意見なのです。原因は、大人が「マジック・タイム」をすでに忘れてしまっているからです。ただ、若い親たちからは、たくさんの感謝の手紙や、Eメールを受け取っています。そこには「子どもたちが、どんなにテレタビーズが好きか」ということが書かれています。こうしたメッセージが、私にとっては何よりのほうびであり、仕事をするうえでの大きな励みになっているのです。

 

本の子どもにはどんな印象をお持ちですか?

ウッド
世界中でいちばん日本の子どもが美しく、きれいな洋服を着ていると思いました。しかも、子どもが遊ぶにまかせているお母さんの姿が自然ですばらしいと思います。イギリスのお母さんなら、そのまま子どもたちが石で遊んだりすると、「ノー、ノー!」と止めるでしょう。

 

ご自身は子育てを楽しまれましたか。

ウッド
子どもたちには、私なりにたっぷりと愛情を注ぎました。32歳になる息子は、ラグドール社で働いています。娘は現代美術の演出家です。

昔の話になると息子や娘が笑うのですが、私が「今日は何か新しいことをしようよ」とふたこと目には言うものですから、そのたびごとに子どもたちは「なんで?」と。とにかく提案好きな困ったお母さんと見ていたようです(笑)。

子どもを育てたことで。私の人生は大変意義深いものになりました。私の人生を変えてのも子どもたちだと思います。子どもたちとは幸せな時を過ごせましたし、それはいま思い出してもとてもすばらしい時間でした。でも、彼らのことをうとましく思ったり、一緒にいることに疲れ切ってイライラしたこともありました。なのに、いまでも子どもたちは私のことを愛してくれています。誰しも百点満点の親であることはできないと思います。私もそうでしたが、合格点さえもらえればそれでいいと思います。

 

最後に、日本のお母さんたちにメッセージをお願いします。

ウッド
「テレタビーズ」は、親子で楽しむためのエンターテイメント・プログラムです。子どもが喜んでいるものを一緒に見て、子ども達の表情を見守りながら、楽しさを分かち合って下さい。笑いは不安を遠ざけます。子どもたちにとって、これは非常に大切なことなのです。

現実の世界は、悲しいことやうまくいかないことがたくさんありますが、テレタビーランドは、心配も不安もないハッピープレイスです。いつも幸せで、太陽がさんさんと輝いている、何もかもがすばらしい、それが「テレタビーズ」の世界です。私たちにお手伝いできることはほんの少しですが、ぜひ子どもたちの不安を取り除くために「テレタビーズ」を利用して下さい。

いま、私は「テレタビーズ」を作ったことを誇りに思っています。それは世界中の子どもたちに幸せを届けたからにほかなりません。